市場分析 9分で読める

著者: (PortfolioWise 開発者・運営者)

日経平均は11月6日に終値で-5.96%。2023年以降に-5%以下だった過去4回、翌営業日の動きはバラバラ【オルカン】

投資初心者向け。日経平均株価の終値は、2026年11月6日(金)に57,434.77円で、前の営業日(11月5日)の終値より3,643.13円、-5.96%下がりました。2023年1月4日以降の日経公式データ(939営業日)で、終値の前営業日比が-5%以下の日は、この日を入れて5日です。11月6日を除く過去4回(4日。うち2日は連続した営業日で、時期は3つ)の翌営業日の終値の変化率は、-12.40%・+10.23%・+6.03%・+2.88%と分かれ、次の動きの予想には使えません。eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の11月6日付の基準価額の前日比は-3.71%(公表値)で、日経平均の下落の結果とは書けません。11月6日の下落の理由を説明する記事ではなく、売買や積立額の変更を勧める記事でもありません。

日経平均 下落率 日本株 オルカン 終値 初心者

日経平均は、11月6日(金)に終値で3,643円(-5.96%)下がりました

日経平均株価の終値は、2026年11月6日(金)に57,434.77円でした。前の営業日(11月5日)より3,643.13円、-5.96%の下落です。

オルカンを持っているあなたは、11月6日の基準価額(ファンドの値段)を見ましたか。この記事のオルカンは、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)のことです。日経平均の下落は、あなたのオルカンに、いつ、どう入るのでしょうか。

投資初心者の方にも分かるように説明します。この記事で調べたのは、次の3つです。

  • 11月6日の日経平均の始値・高値・安値・終値
  • 2023年1月4日以降の日経公式データで、終値の前営業日比が-5%以下だった日の、その後の終値
  • オルカンの11月6日付の基準価額と、運用会社の資料にある国・地域ごとの比率

あらかじめ書いておくと、私はポートフォリオ管理ツールPFWiseの運営者です。この記事は、公開資料の確認です。記事の末尾に、PFWiseの案内を載せています。

数字は、2026年11月8日(日)朝(日本時間)に確認しました。日経平均の終値は、日本経済新聞社の公式データ(CSV)で確認しました。11月5日と6日の終値は、Yahoo Financeの値とも照合しました。基準価額は、三菱UFJアセットマネジメントの公開データで確認しました。下落率や日数は、私が計算しました。

11月6日の始値・高値・安値・終値を並べます

項目 日経平均(円) 11月5日の終値との比
11月5日(木)の終値 61,077.90 (比べる元の値)
11月6日(金)の始値(取引の最初の値) 60,374.35 -1.15%
高値(取引中の最高値) 60,374.35(始値と同じ値) -1.15%
安値(取引中の最安値) 56,745.81 -7.09%
終値(取引の最後の値) 57,434.77 -5.96%(-3,643.13円)

安値の-7.09%は、取引の途中の値です。終値の-5.96%とは別の数字なので、混ぜずに読んでください。

11月6日の終値は、2026年4月13日の終値(56,502.77円)以来の低さです。4月14日から11月5日までの終値は、すべて57,877.39円以上でした。

日経平均に連動するファンド(日経平均と同じ値動きをめざすファンド)を持っていたとします。評価額(持っている分の値段の合計)が100万円なら、100万円 × -5.96% = -59,600円です。指数の割合を評価額に掛けた単純計算で、信託報酬(運用にかかる費用)と、指数とのずれは入れていません。

2023年1月4日以降、終値が前の営業日より5%以上下がった日は5日です

日経公式データの終値で、前の営業日との比が-5%以下の日を拾いました。データは、2023年1月4日から2026年11月6日までの939営業日分です。数え方を先に書きます。

  • 下落率は、その日の終値 ÷ 前の営業日の終値 - 1 です。最初の1日(2023年1月4日)は、前の営業日がデータにないので比べていません
  • 「翌営業日」「5営業日後」「20営業日後」の割合は、下落した日の終値に対する、その日の終値の変化率です
  • 「前日の終値を終値で初めて上回る」は、下落した日の前の営業日の終値を、終値で初めて超えた日です。下落した日の翌営業日を1営業日目と数えます。途中でまた下回っても、初めて超えた日で数えます
  • -5%という線は、私が決めたものです

表1: 終値の前営業日比が-5%以下の日(日経平均・日経公式データ・2023年1月4日以降の939営業日)

日付 下落率(終値の前営業日比) 終値(円) 翌営業日 5営業日後 20営業日後 下落前日の終値を終値で初めて上回った日(下落日から数えた営業日)
2024年8月2日(金) -5.81% 35,909.70 -12.40%(8月5日) -2.46%(8月9日) +7.77%(9月2日) 13営業日目(8月22日)
2024年8月5日(月) -12.40% 31,458.42 +10.23%(8月6日) +15.18%(8月13日) +22.98%(9月3日) 5営業日目(8月13日)
2025年4月7日(月) -7.83% 31,136.58 +6.03%(4月8日) +9.14%(4月14日) +18.60%(5月8日) 3営業日目(4月10日)
2026年3月9日(月) -5.20% 52,728.72 +2.88%(3月10日) +1.94%(3月16日) +1.33%(4月7日) 21営業日目(4月8日)
2026年11月6日(金) -5.96% 57,434.77 まだありません まだありません まだありません まだありません

表の4日のうち、2024年8月2日と8月5日は連続した営業日です。8月2日の翌営業日が、8月5日の-12.40%です。時期でいえば、2024年8月・2025年4月・2026年3月の3つになります。

前営業日比が計算できるのは938日です(939営業日のうち、最初の1日は前の営業日がデータにありません)。11月6日の-5.96%は、その938日のなかで、2024年8月5日(-12.40%)と2025年4月7日(-7.83%)に次ぐ3番目の下落率です。順位は、2023年1月4日以降の日経公式データの中だけで、それより前の年とは比べていません。

次の東京市場の取引日は、11月9日(月)です。月曜の動きの予想は、この記事では書きません。

この表から言えること、言えないこと

表に並べたのは、終値の数字だけです。それぞれの日の下落の理由や、その後の動きの理由は、この記事では扱いません。

言えること(過去4日の終値の結果)

  • 翌営業日の終値の変化率は、-12.40%・+10.23%・+6.03%・+2.88%でした。符号も大きさも分かれています
  • 下がった翌営業日に、さらに大きく下がった例が1回あります。2024年8月2日(-5.81%)の翌営業日の8月5日が、-12.40%です
  • 下落前日の終値を終値で初めて超えるまでは、3営業日から21営業日と、幅がありました
  • 20営業日後の終値は、4日とも下落した日の終値より高い結果でした(+1.33%〜+22.98%)。ただし、2024年8月2日と8月5日は期間が重なります

言えないこと

  • 11月6日の後に、日経平均がどう動くか。調べた日は4日(時期は3つ)で、同じ-5%以下でも、翌営業日が+10.23%の日と-12.40%の日がありました
  • 今が下げ止まりかどうか。上がる確率や下がる確率も、この表からは出せません
  • -5%という線の外側の日がどうだったか。線のすぐ外に、2026年10月15日(-4.90%)と2024年9月30日(-4.80%)があります。線を-4.5%以下に広げると、7日になります

10月15日(-4.90%)は、-5%に届かなかった日です。この日の下落は、10月15日の日経平均の下落を調べた記事で扱いました。その記事は、1949年以降の長い期間で数えた記事で、この記事の2023年1月4日以降とは範囲が違います。その記事の順位は10月15日の時点で数えたもので、11月6日は入っていません。

投資でいうリスクは、値動きのぶれの大きさのことです。下がった日の後でも、翌営業日の動きは-12.40%から+10.23%まで大きく分かれました。この表から言えるのは、ここまでです。

日経平均が下がると、あなたのオルカンはどうなる?

先に答えを書きます。オルカンの基準価額は、日経平均だけで決まるものではありません。11月6日付の前日比-3.71%を、日経平均の下落の結果とは書けません。

オルカンの日本株の部分は、日本株式インデックスマザーファンドを通じて運用されます。マザーファンドは、オルカンが投資する別のファンドで、ほかのファンドとも共有されています。めざすのは、MSCI ジャパン・インデックス(配当込み)に連動する投資成果です。日経平均ではありません(交付目論見書の「ファンドの仕組み」と「その他の留意点」)。

月次レポート(2026年9月30日現在)の資産構成は、国内株式5.2%、先進国株式(除く日本)82.7%、新興国株式12.0%です。いずれも、純資産総額に対する各マザーファンドの割合です(月次レポートの注記)。国・地域別では、アメリカが63.4%、日本が5.2%です。

表2: オルカンの基準価額と比率、日経平均の下落率(何の数字か)

項目 値 何の数字か
オルカンの基準価額(11月5日付) 37,729円 公表された基準価額(1万口あたり・信託報酬を引いたあと)
オルカンの基準価額(11月6日付) 36,330円 同上
11月6日付の前日比 -1,399円(-3.71%) 公表値
日経平均の終値の前営業日比(11月6日) -5.96% 指数の終値どうしの比
オルカンの日本株(国内株式)の比率 5.2% 月次レポートの資産構成(2026年9月30日現在・純資産総額に対する各マザーファンドの割合)
オルカンのアメリカの比率 63.4% 月次レポートの国・地域別(2026年9月30日現在)
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の基準価額(11月6日付) 42,755円 公表された基準価額(1万口あたり・信託報酬を引いたあと)
同・11月6日付の前日比 -2,072円(-4.62%) 公表値(11月5日付は44,827円)

オルカンの11月5日付の評価額が100万円なら、100万円 × -3.71% = 約-37,100円です。-3.71%は、公表された11月6日付の前日比で、信託報酬を引いたあとの円で表した値です。日本以外の株の値動きと、為替の動きも入っています。

オルカンの評価額が100万円なら、日本株の部分は、100万円 × 5.2% = 約52,000円です。2026年9月30日現在の比率で計算した目安で、比率は毎月変わります。

日経平均の-5.96%に、日本株の比率の5.2%を掛ける計算は、この記事ではしません。日経平均は225銘柄の動きを表す指数で、オルカンの日本株の部分がめざす指数とは別だからです。MSCI ジャパン・インデックスの11月6日の値は取得していません。日本株の部分がどれだけ動いたかは、計算していません。

同じ11月6日付で、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の基準価額の前日比は、-4.62%でした(公表値)。交付目論見書には、「主として対象インデックスに採用されている米国の株式に投資を行います」とあります。日本株を投資対象とするファンドではありません。日本株を投資対象としないファンドも、同じ日付で下がっています。基準価額の動きは、日経平均だけでは決まりません。

どの市場の動きが、-3.71%や-4.62%にどれだけ入ったかは、この記事では分けていません。

日本株の終値は、いつのオルカンの基準価額に入る?

オルカンの請求目論見書(2026年7月25日版)の「資産の評価」には、株式などの評価について、次のように書かれています。

原則として、金融商品取引所における計算日の最終相場(外国で取引されているものについては、原則として、金融商品取引所における計算時に知りうる直近の日の最終相場)で評価します。

外貨建ての資産は、「原則として、わが国における計算日の対顧客電信売買相場の仲値により円換算します」とあります。基準価額は、原則として委託会社(運用会社)の営業日に計算されます。

私は、日本株には、基準価額の日付と同じ日の終値が入ると読みます。11月6日付なら、11月6日の終値です。外国の株は、原則として、計算時に知りうる直近の日の終値です。

ただし、アメリカなど外国の株について、11月6日付に実際にどの日の終値が入ったかは、この記事では調べていません。eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の基準価額に入る米国の終値の日は、米雇用統計(10月分)を扱った11月7日の記事で調べました。調べたのは、このファンド1本だけです。

確かめる3つの手順

この記事で確認できていないこと

  • 11月6日の下落の理由は、一次資料で確かめていないので、この記事では扱いません
  • 11月9日(月)以降の日経平均と、11月9日付以降の基準価額は、反映していません
  • アメリカなど外国の株について、11月6日付のオルカンの基準価額に入った終値の日は、調べていません
  • オルカンの日本株の部分(MSCI ジャパン・インデックスに連動)が11月6日にどれだけ動いたかは、計算していません

まとめ

私は、日経平均が1日で-5.96%動いた日に、先に確かめるのは予想ではないと考えます。確かめるのは、自分のファンドの中で、日本株がどれだけの比率かです。これは私の考えで、売買の助言ではありません。根拠は2つです。

  • 2023年1月4日以降の日経公式データで、終値の前営業日比が-5%以下だった過去4回(4日)を見ました。翌営業日は、-12.40%・+10.23%・+6.03%・+2.88%と分かれました。うち2日は連続した営業日で、時期は3つです。この数では、次の動きは読めません
  • オルカンの日本株は純資産総額の5.2%(2026年9月30日現在)で、日本株の部分がめざす指数も日経平均ではありません。日本株を投資対象としないeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)も、同じ11月6日付で-4.62%でした。オルカンの前日比-3.71%は、日経平均の下落の結果とは書けません

オルカンの11月5日付の評価額が100万円なら、公表された前日比-3.71%を掛けて約-37,100円です。この-3.71%は、信託報酬を引いたあとの値で、為替の動きも入っています。日経平均に連動するファンドの評価額が100万円なら、-5.96%を掛けて約-59,600円です。こちらは、指数の割合を掛けた単純計算で、信託報酬と指数とのずれは入れていません。どちらも、積立の損得ではありません。

関連書籍(もっと学びたい方へ)

PR 📖 書籍 古典名著

ウォール街のランダム・ウォーカー(原著第13版)

バートン・マルキール

インデックス投資がなぜ合理的かを、歴史と統計で検証した古典です。日経平均の下がった日の数字を見たあとに、市場全体に投資する考え方の土台を読みたい人に向いています。

PR 📖 書籍 インデックス派

敗者のゲーム(原著第8版)

チャールズ・エリス

アクティブ運用(銘柄選びで指数に勝とうとする運用)が勝ちにくい理由を、データで解説した本です。指数に連動するファンドを選ぶ理由を、別の角度から知りたい人に向いています。

🎧
PR Audible 30日間無料体験

通勤中に投資本を「聴く」という選択肢

Amazonが運営するオーディオブックサービスAudibleは30日間無料体験可能。紹介した投資本の多くがラインナップにあり、通勤・家事・運動中のスキマ時間にインプットできます。体験期間中に解約すれば料金は発生しません。

あなたのポートフォリオ、何点ですか?

PFWiseなら、証券口座のCSVをインポートするだけで9指標のPFスコアがわかります。

無料で始める

参考資料

すべて2026年11月8日(日)朝(日本時間)に取得しました。

免責事項

※記事の数字は、2026年11月8日(日)朝(日本時間)に確認したものです。11月9日以降の日経平均と、11月9日付以降の基準価額は反映していません。
※日経平均は、日本経済新聞社の公式データの終値です。下落率、順位、営業日数、金額は、運営者が計算しました。順位と日数は、2023年1月4日から2026年11月6日までの939営業日分の日経公式データの中だけの結果です。
※日経公式のCSVには、日本経済新聞社の著作物であるとの表示があります。この記事に載せた日経公式データの値は、表1の5日分の終値、11月5日・6日の値、4月13日の終値、4月14日から11月5日までの終値の最低値です。下落率などは運営者が計算しました。
※表1の「翌営業日」「5営業日後」「20営業日後」の割合は、下落した日の終値に対する、その日の終値の変化率です。-5%という線は運営者が決めたものです。
※基準価額と前日比は、三菱UFJアセットマネジメントの公開データの公表値(円で表した値。信託報酬を引いたあとの値)です。比率は、同社の月次レポート(2026年9月30日現在)の値で、毎月変わります。ファンドの仕組みは、交付目論見書(2026年7月25日版)の記載です。
※100万円の例は、指数の割合または公表された前日比を評価額に掛けた単純計算です。日経平均に連動するファンドの例には、信託報酬と指数とのずれを入れていません。日本株の部分の約52,000円は、2026年9月30日現在の比率で計算した目安です。
※過去の実績は将来の運用成果を保証するものではありません。
※本記事は情報提供が目的です。特定の金融商品・販売会社の購入・売却・選択や、積立額の変更を推奨するものではありません。投資は自己責任でお願いします。
※本記事はPFWiseの運営者が執筆しており、個人的な見解を含みます。書籍リンクはAmazonアソシエイトのアフィリエイトリンクです。Audibleの案内も、同じくAmazonアソシエイトのリンクです。

Amazonのアソシエイトとして、PortfolioWiseは適格販売により収入を得ています。