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著者: (PortfolioWise 開発者・運営者)

FOMC声明日のS&P500、この1年9回の当日は-1%以下が3回・ほぼ横ばいが3回【NISA積立・終値ベース・10月28日まで】

投資初心者向け。2025年10月29日から2026年10月28日までのFOMC声明日9回(米国東部時間)について、S&P500の終値(価格指数で、配当を含みません)を、前の営業日・当日・翌営業日で並べました。当日の前日比は、-1%以下が3回、±0.05%以内のほぼ横ばいが3回、上がった日が2回、-0.45%の日が1回です。翌営業日が+1%以上だったのは4回で、最新の2026年10月29日は-0.30%でした。声明が原因かは言えません。100万円に直した計算も載せています。

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この1年のFOMC声明日、S&P500の終値はどう動いたか

この1年のFOMC声明日9回で、S&P500の終値が前の営業日より1%以上下がったのは3回、ほぼ横ばいも3回でした。

ほぼ横ばいとは、前日比が±0.05%以内のことです。

NISA(少額投資非課税制度)で、オルカンやS&P500を積み立てているあなたに聞きます。「FOMCの発表日は、相場が動く」と聞いたことはありませんか。

オルカンは全世界の株に投資するファンドの通称で、S&P500は米国の大企業約500社の株価指数です。

この記事の数字はS&P500の終値で、オルカンの値動きとは同じになりません(オルカンは米国以外の株も含みます)。

この記事では、2025年10月29日から2026年10月28日までの声明日9回すべてで、S&P500の終値を調べました。前の営業日、声明日の当日、その次の営業日の3つの終値を並べます。

投資初心者の方にも分かるように説明します。私はポートフォリオ管理ツールPFWiseの運営者です。記事の末尾に、サービスの案内を置いています。特定の銘柄の売買や、積立額の変更は勧めません。

数字の取り方

数字は、2026年10月30日(金)の朝(日本時間)に確かめました。米国の最新の終値は、10月29日(木)の米国東部時間のものです。

調べたのは、2025年10月29日から2026年10月28日までの声明日9回です。Fedの会合日程に載る会合のうち、除いた回はありません。

年8回の会合なのに9回あるのは、期間の両端にあたる2025年と2026年の10月の会合を、どちらも入れたからです。

S&P500の値は、先物ではなく指数そのものの終値です。価格指数なので、配当は含みません。

確かめた出所は3つです。Cboe(米国の取引所グループ)、FRED(セントルイス連邦準備銀行の経済データ)、Yahoo Financeです。2025年10月20日から2026年10月28日の258営業日で、3つの値の差は0でした。

10月29日の分だけは、CboeとFREDにまだ載っていません。Yahoo FinanceとCNBCの2つで確かめ、どちらも7,720.39でした。

「当日」は、声明が出た日の米国の取引日です。「翌営業日」は、その次の米国の取引日です。

9回とも、声明は米国東部時間の14時に出ました。日本時間では、夏時間のあいだは翌日の午前3時、冬時間は午前4時です。米国の取引は、東部時間の16時に終わります。日本時間では、夏時間は翌日の午前5時、冬時間は午前6時です。

この1年の声明日9回に、何があったか

声明日の当日

声明日は、9回とも水曜日です。表の前日比は、丸める前の値で計算しました。

声明日(米国時間) 決定 票 前営業日の終値 当日の終値 当日の前日比
2025年10月29日 利下げ(3.75〜4.00%に) 10-2 6,890.89 6,890.59 -0.00%(-0.30ポイント)
2025年12月10日 利下げ(3.50〜3.75%に) 9-3 6,840.51 6,886.68 +0.67%
2026年1月28日 据置(3.50〜3.75%) 10-2 6,978.60 6,978.03 -0.01%
2026年3月18日 据置(3.50〜3.75%) 11-1 6,716.09 6,624.70 -1.36%
2026年4月29日 据置(3.50〜3.75%) 8-4 7,138.80 7,135.95 -0.04%
2026年6月17日 据置(3.50〜3.75%) 12-0 7,511.35 7,420.10 -1.21%
2026年7月29日 据置(3.50〜3.75%) 9-3 7,428.78 7,316.15 -1.52%
2026年9月16日 利上げ(3.75〜4.00%に) 12-0 7,585.73 7,551.81 -0.45%
2026年10月28日 据置(3.75〜4.00%) 10-2 7,722.60 7,743.98 +0.28%

2025年10月29日は、6,890.89から6,890.59へ、-0.30ポイント動きました。小数第2位までだと、-0.00%です。

決定は、利下げが2回、据置が6回、利上げが1回でした(Fedの声明の原文)。

反対票があったのは、9回のうち7回です。反対の中身は、回によって違いました。もっと下げたい人、金利を動かしたくない人、上げたい人、声明の文言に反対した人がいました。

2026年10月28日の回は、目標レンジを3.75〜4.00%のまま保つと決めました。票は賛成10・反対2で、反対した2人は、どちらも目標レンジを0.25%分引き上げることを望みました。この回には、SEP(参加者のGDP・失業率・物価の見通しをまとめた資料)は付いていません。

声明日の翌営業日

次に、翌営業日です。「2日通算」は、前の営業日の終値から翌営業日の終値までを、一度に計算した変化率です。

声明日(米国時間) 翌営業日 翌営業日の終値 翌営業日の前日比 2日通算
2025年10月29日 10月30日 6,822.34 -0.99% -0.99%
2025年12月10日 12月11日 6,901.00 +0.21% +0.88%
2026年1月28日 1月29日 6,969.01 -0.13% -0.14%
2026年3月18日 3月19日 6,606.49 -0.27% -1.63%
2026年4月29日 4月30日 7,209.01 +1.02% +0.98%
2026年6月17日 6月18日 7,500.58 +1.08% -0.14%
2026年7月29日 7月30日 7,437.63 +1.66% +0.12%
2026年9月16日 9月17日 7,637.76 +1.14% +0.69%
2026年10月28日 10月29日 7,720.39 -0.30% -0.03%

2日通算は、当日と翌営業日の前日比を足した値とは、少し違います。例えば2026年7月29日は、-1.52%と+1.66%を足すと+0.14%ですが、通算は+0.12%です。下がったあとの値を元に、次の日の変化を計算するからです。

翌営業日が+1%以上だったのは、2026年4月30日、6月18日、7月30日、9月17日の4回です。声明日でいうと、4月29日、6月17日、7月29日、9月16日です。

政策金利が動くとどうなる? この9回を決定の種類別に見る

政策金利を下げる、変えない、上げる。この3つの決定ごとに、9回を分けて並べます。

  • 利下げ(2回): 当日の前日比は-0.00%と+0.67%、翌営業日は-0.99%と+0.21%
  • 据置(6回): 当日は-1.52%から+0.28%まで、翌営業日は-0.30%から+1.66%まで
  • 利上げ(1回): 当日は-0.45%、翌営業日は+1.14%

据置の6回の中だけでも、当日も翌営業日も、プラスの回とマイナスの回がありました。利下げは2回、利上げは1回、据置は6回で、決定の種類ごとの比較は、規則と呼べる数ではありません。「利下げの日はこう動く」「利上げの日はこう動く」といった型は、この記録からは読み取れません。

同じ方法で、日銀が政策金利を変えた6回の決定日のドル円を並べた記事もあります。 日銀の政策金利変更6回とドル円の記事 です。

100万円に直すと

1%は、100万円なら1万円です(1,000,000円 × 1% = 10,000円)。1%の動きが効くのは、毎月の積立額ではなく、その時点で持っている分の評価額(持っている投資信託を、その日の基準価額で計算した金額)の全体です。評価額が30万円なら、1%は3,000円です(300,000円 × 1% = 3,000円。S&P500に連動するファンドの場合の目安です)。

ここでは、前の営業日の終値の時点で100万円だったとして、終値の比を掛けて追います。表に載せるのは、9回のうち3回です。当日の下げが最も大きかった回(7月29日)、2日通算の下げが最も大きかった回(3月18日)、最新の回(10月28日)を選びました。

声明日(米国時間) 当日の終値の時点 翌営業日の終値の時点 前営業日の時点との差
2026年7月29日 984,839円(-15,161円) 1,001,191円 +1,191円
2026年3月18日 986,392円(-13,608円) 983,681円 -16,319円
2026年10月28日 1,002,768円(+2,768円) 999,714円 -286円

式は、次のとおりです。

  • 2026年7月29日: 1,000,000円 × 7,316.15 ÷ 7,428.78 = 984,839円。1,000,000円 × 7,437.63 ÷ 7,428.78 = 1,001,191円
  • 2026年3月18日: 1,000,000円 × 6,624.70 ÷ 6,716.09 = 986,392円。1,000,000円 × 6,606.49 ÷ 6,716.09 = 983,681円
  • 2026年10月28日: 1,000,000円 × 7,743.98 ÷ 7,722.60 = 1,002,768円。1,000,000円 × 7,720.39 ÷ 7,722.60 = 999,714円

当日の最大の下げは、2026年7月29日の-1.52%で、100万円なら15,161円です。翌営業日の最大の戻りは、同じ回の7月30日の+1.66%でした。この回は、翌営業日の終値の時点で、前の営業日の時点を1,191円上回りました。

3月18日の回は、翌営業日も下がり、前の営業日の時点より16,319円低くなりました。10月28日の回は、当日に+2,768円、翌営業日に-3,054円で、通算は-286円でした。

S&P500の価格指数に100万円が連動したと置いた、単純な計算です。為替、信託報酬(ファンドの運用の手数料)、基準価額(投資信託の値段)の算出日のずれ、配当は含みません。過去の実測で、予想ではありません。

声明日の同じ日に、ほかに何があったか

日足の終値は、1日に1つの値です。声明が出る前の動きも、出たあとの動きも入っています。同じ日には、決算や経済指標もありました。

SEC(米国証券取引委員会)の提出書類で、大型株5社を調べました。Alphabet(Googleの親会社)、Microsoft、Meta、Amazon、Teslaです。見たのは、決算の発表を知らせる8-K(臨時報告書)の項目「2.02」です。

声明日の引け後(取引が終わったあと。米国東部時間の16時以降)に、この5社のどれかが決算を出した回は、9回のうち5回でした。SECが書類を受け付けた時刻は、同じ東部時間で16時01分から16時18分です。

  • 2025年10月29日: Alphabet・Microsoft・Meta。翌営業日は-0.99%
  • 2026年1月28日: Microsoft・Meta・Tesla。翌営業日は-0.13%
  • 2026年4月29日: Alphabet・Microsoft・Meta・Amazon。翌営業日は+1.02%
  • 2026年7月29日: Microsoft・Meta。翌営業日は+1.66%
  • 2026年10月28日: Alphabet・Microsoft。翌営業日は-0.30%

引け後の発表なので、当日の終値には入っていません。翌営業日の前日比は、上がった回も下がった回もありました。

最新の回の翌営業日、10月29日(-0.30%)も見ます。この日、米国の7〜9月期の実質GDPが速報で発表されました。年率で3.4%増でした(米国経済分析局)。実質GDPは、国内で生み出されたモノやサービスの価値を、物価の変動を除いて測った値です。

同じ10月29日に、Alphabetの株価は-12.64%(324.89ドルから283.82ドル)でした。ほかの株価指数では、ナスダック総合が-1.38%、ダウ工業株30種平均が-0.25%でした(どれもYahoo Financeの日足の終値)。ナスダック総合は、米国のナスダック市場に上場する株の指数です。ダウ工業株30種平均は、米国の大企業30社の株価指数です。S&P500の-0.30%は、約500社の値動きをまとめた値で、ナスダック総合やダウとは別の指数です。

国内ファンドの基準価額には、いつ出る?

この記事のS&P500の値は、米国の取引日の終値です。国内のファンドの基準価額は、日本の営業日ごとにつきます。

米国の終値は、日本時間の翌朝に出ます。夏時間のあいだは午前5時です。

10月28日(水)の終値が、基準価額のどの日付に入るかは、運用会社の資料で確かめてください。ファンドごとの算出のルールは、この記事では調べていません。

米国の動きが基準価額に入る日付のずれは、 米国株が下がった日の基準価額を調べた記事 で、S&P500のファンド1本の6営業日について実測しました。

この記録から言えること、言えないこと

言えることは、次の3つです。

  • 2025年10月29日から2026年10月28日の声明日9回の、S&P500の終値の記録(表のとおり)
  • 声明日の引け後に、調べた5社のどれかが決算を出した回が、5回あったこと
  • 次のFOMCは、2026年12月8〜9日で、SEPの付く会合であること(Fedの会合日程)

言えないことは、次の3つです。

  • FOMCが当日の動きの原因か。日足の終値では、声明の前の動きと、後の動きを分けられません
  • 9回から導く規則。通常日で数えると、前日比が-1%以下の日は27日(10.7%)でした。+1%以上の日は25日(9.9%)、下がった日は120日(47.6%)です。通常日とは、2025年10月29日から2026年10月29日の252営業日で、声明日と翌営業日の18日も入っています。声明日の当日が-1%以下だったのは、9回中3回(33%)です。翌営業日が+1%以上だったのは、9回中4回(44%)です。通常日の割合より多く見えますが、9回では規則と言えません
  • 12月8〜9日の会合の結果や、これからの相場。この記事では予想しません

今週の確認点

まとめ

  • この1年のFOMC声明日9回で、S&P500の終値は、当日に-1%以下が3回、ほぼ横ばいが3回でした
  • 100万円なら、2026年7月29日の回は、当日に984,839円、翌営業日に1,001,191円でした(終値ベースの単純計算)

私は、FOMCの発表日の相場のニュースを見たら、声明だけに結びつけないほうがよいと考えます。同じ日に決算や経済指標があったかも、確かめたいからです。この9回では、声明日の引け後に決算があった回が5回ありました。その5回の翌営業日の前日比は、向きがそろいませんでした。

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参考資料

免責事項

※記事の数字は2026年10月30日(金)の朝(日本時間)に確認したもので、米国の最新の終値は2026年10月29日(木)の米国東部時間のものです。10月30日以降の値動きは反映していません。
※声明日の9回は、Fedの会合日程に載る、2025年10月29日から2026年10月28日までの会合のすべてです。除いた回はありません。決定・票・反対した人の希望は、各回の声明の原文によります。
※S&P500の値は、先物ではなく指数そのものの終値(価格指数)で、配当を含みません。Cboe・FRED・Yahoo Financeの3つで、2025年10月20日から2026年10月28日の258営業日の終値が一致しました。2026年10月29日の7,720.39は、Yahoo FinanceとCNBCの2つの一致です。
※前日比は、その日の終値 ÷ 前の営業日の終値 - 1 を、丸める前の値で運営者が計算しました。「2日通算」は、翌営業日の終値 ÷ 前営業日の終値 - 1 です。「ほぼ横ばい」は、前日比が±0.05%以内という、運営者の区切りです。
※「通常日」の252営業日は、2025年10月29日から2026年10月29日の営業日のうち、前の営業日がある日をすべて数えた値で、声明日9日と翌営業日9日を含みます。Yahoo Financeの日足で数えました。
※100万円の金額は、前の営業日の終値の時点で1,000,000円だったとして、1,000,000円 × 終値の比で計算した試算です。S&P500の価格指数に連動したと置いた単純計算で、為替・信託報酬・基準価額の算出日のずれ・配当・税を含まず、実際のファンドの基準価額の動きとは異なります。
※引け後の決算は、SECの提出書類(8-K、項目2.02)で調べたAlphabet・Microsoft・Meta・Amazon・Teslaの5社の範囲です。ほかの会社の決算は調べていません。9回のうち、同じ日の材料をすべて調べたわけではありません。
※Alphabetの株価と、ナスダック総合・ダウ工業株30種平均の騰落は、Yahoo Financeの日足の終値です。
※基準価額に米国の終値がいつ入るかは、ファンドごとの運用会社の資料で確かめる必要があり、この記事では調べていません。
※過去の実績は、将来の運用成果を保証するものではありません。
※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品・個別銘柄の購入・売却を推奨するものではありません。投資は自己責任でお願いします。
※本記事はPFWiseの運営者が執筆しており、個人的な見解を含みます。書籍リンクはAmazonアソシエイトのアフィリエイトリンクです。Audibleの案内も、同じくAmazonアソシエイトのリンクです。

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