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著者: (PortfolioWise 開発者・運営者)

米雇用統計(10月分)は11月6日の日本時間22時30分。9月分より1時間遅く、雇用者数は後から2回直されます【NISA積立】

投資初心者向け。米国雇用統計(10月分)は、2026年11月6日(金)の米国東部時間8時30分、日本時間22時30分に発表される予定です。米国の夏時間が11月1日に終わったため、9月分(10月2日)の日本時間21時30分より1時間遅い時刻です。非農業部門雇用者数は、発表のあとで2回改定されます。月ごとの改定の話です。年に1回の年次改定は別です。2026年4〜7月分の4か月では、初回の数字と2回の改定を終えた数字の差の大きさは、13,000人から109,000人でした。eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)では、11月3日の記事の対応を当てはめると、11月6日の米国の取引は11月9日(月)付の基準価額に初めて入ります。10月分の数字の予想や、積立の変更を勧める記事ではありません。

米国雇用統計 非農業部門雇用者数 夏時間 改定 NISA 積立 S&P500 日本時間

10月分の発表は、11月6日(金)の日本時間22時30分です

NISAでオルカン(全世界株式のファンド)やS&P500のファンドを積み立てているあなたは、毎月の設定日と金額を決めています。S&P500は、米国の代表的な約500社の株でつくる株価指数です。金曜の夜の発表は、その積立の評価額に、いつ見えるのでしょうか。

投資初心者の方にも分かるように説明します。調べたのは、発表の日時と、雇用者数が改定された実績と、基準価額に米国の取引が入る日です。基準価額の日付まで調べたのは、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の1本だけです。

あらかじめ書いておくと、私はポートフォリオ管理ツールPFWiseの運営者です。この記事は、公開資料の確認です。記事の途中と末尾に、PFWiseの案内を載せています。

数字と日程は、2026年11月4日(水)朝(日本時間)に確認しました。発表の日時は、BLSの予定表と公表文で確認しました。雇用者数の改定は、2026年の公表文6本(5月8日〜10月2日)で確認しました。S&P500の終値(その日の最後についた値段)は、米国の取引所グループCboeの日次データ(11月2日分まで)で確認しました。

夏時間が終わり、発表は日本時間で9月分より1時間遅い22時30分になります

BLSの予定表の10月分の行は、「Nov. 06, 2026」「08:30 AM」です。時刻は米国東部時間(ET)です。直近3回の発表と並べます。

対象月 発表日(曜日) 発表時刻(米国東部時間) 時間帯 日本時間
7月分 2026年8月7日(金) 8時30分 夏時間(EDT) 21時30分
8月分 2026年9月4日(金) 8時30分 夏時間(EDT) 21時30分
9月分 2026年10月2日(金) 8時30分 夏時間(EDT) 21時30分
10月分(今回) 2026年11月6日(金) 8時30分 冬時間(EST) 22時30分

発表の時刻は、どの回も米国東部時間の8時30分です。発表が遅れるのではなく、日本から見た時刻が、1時間後ろにずれます。

米国の夏時間は、合衆国法典(15 U.S.C. § 260a)に定めがあります。3月の第2日曜の午前2時に始まり、11月の第1日曜の午前2時に終わります。2026年の11月の第1日曜は、11月1日(日)です。

BLSの予定表で、11月分(2026年12月4日)から2月分(2027年3月5日)までの4回は、どれも金曜の8時30分(ET)です。夏時間が再び始まるのは、3月の第2日曜(2027年は3月14日)です。この4回はそれより前なので、日本時間は22時30分です。

主な2つの数字は、別々の調査で測っています

9月分の公表文(2026年10月2日)の最初の文は、次のとおりです。「Both nonfarm payroll employment (+29,000) and the unemployment rate (4.2 percent) changed little in September, the U.S. Bureau of Labor Statistics reported today.」日本語にすると、次の意味です。「9月は、非農業部門の雇用者数(+29,000人)も失業率(4.2%)も、ほとんど変わらなかったと、米国労働省労働統計局は本日報告した」。

非農業部門雇用者数 失業率
調査の名前 事業所調査(CES) 家計調査(CPS)
調べる相手 約119,000の企業・政府機関(約622,000の事業所) 約60,000の世帯
数えるもの 調べる期間に働いたか給与を受け取った雇用者(仕事ごと) 失業者が労働力人口に占める割合
調べる時点 12日を含む給与の支払い期間 おおむね12日を含む週
9月分の値(10月2日の発表) 前の月から+29,000人 4.2%

+29,000人は、どのくらいの大きさでしょうか。非農業部門の雇用者数の総数と比べます。BLSの表B-1(季節調整済み)で、2026年9月の総数は、速報値(あとで改定される途中の数字)で159,044千人です。約1億5,904万人にあたります。1人が複数の仕事を持つと仕事ごとに数えるので、延べの数です。

式は、29,000人 ÷ 159,044,000人 = 約0.018%です。割る数は雇用者数の総数で、あなたの評価額ではありません。雇用者の延べ1万人あたりに直すと、約1.8人ぶんです。

発表された雇用者数は、あとで2回改定されます

BLSの技術説明(Technical Note)に、直近2か月分の推計の説明があります。まだ全部はそろっていない報告にもとづくため、表で「速報(preliminary)」と表示される、という内容です。続けて、次の1文があります。「It is only after two successive revisions to a monthly estimate, when nearly all sample reports have been received, that the estimate is considered final.」

日本語にすると、こうなります。月ごとの推計は、2回の改定を経て、ほぼすべての報告がそろった時点で、最終(final)とみなされます。

改定の理由は、9月分の公表文に書かれています。「Monthly revisions result from additional reports received from businesses and government agencies since the last published estimates and from the recalculation of seasonal factors.」日本語にすると、次の意味です。前回の公表のあとに企業や政府機関から追加で届いた報告と、季節調整に使う数の計算し直しが、改定の理由です。

2026年4〜9月分を、BLSの6本の公表文(5月8日〜10月2日)から並べます。数字は、どれも非農業部門雇用者数の前月差です。同じ月の数字は、翌月と翌々月の発表で直されます。

対象月 初回(発表日) 1回目の改定後(発表日) 2回目の改定後(発表日) 初回と2回目の改定後の差(2回目の改定後 − 初回)
4月分 +115,000人(5月8日) +179,000人(6月5日) +148,000人(7月2日) +33,000人
5月分 +172,000人(6月5日) +129,000人(7月2日) +63,000人(8月7日) -109,000人
6月分 +57,000人(7月2日) +20,000人(8月7日) +31,000人(9月4日) -26,000人
7月分 -23,000人(8月7日) +21,000人(9月4日) -10,000人(10月2日) +13,000人
8月分 +162,000人(9月4日) +133,000人(10月2日) 11月6日の発表で出る予定 まだ出ていません
9月分 +29,000人(10月2日) 11月6日の発表で出る予定 12月4日の発表で出る予定 まだ出ていません

3つの数字がそろった4〜7月分の4か月で見ます。初回と2回目の改定後の差の大きさは、7月分の13,000人から5月分の109,000人までです。上に直された月が2つ(4月分・7月分)、下に直された月が2つ(5月分・6月分)です。

この4か月のうち、初回と2回目の改定後で、プラスとマイナスが入れ替わった月は0です。1回目の改定後で入れ替わった月は、7月分の1つです。7月分は、初回の-23,000人が、+21,000人、-10,000人と動きました。8月7日の初回の数字(-23,000人)と、当日の報道は、 8月9日の記事 にあります。この記事の表は、そのあとの改定の道筋です。

9月分の+29,000人と比べると、4月分の差(+33,000人)と6月分の差(-26,000人)は、同じくらいの人数です。差が最も大きかった5月分の差は、-109,000人(+172,000人から+63,000人へ)です。雇用者の延べ総数159,044,000人(速報値)の約0.069%にあたります。式は、109,000人 ÷ 159,044,000人です。これも雇用者数で割った割合で、評価額には掛けていません。

初回と2回目の改定後の比較は、4〜7月分の4か月の範囲の事実です。BLSの説明どおりなら、11月6日の発表には、10月分の初回が出ます。9月分の1回目の改定と、8月分の2回目の改定も、同じ日に出ます。

S&P500は、発表日にどう動いたか。並べて見るだけです

発表は、米国の株式市場が開く前です。NYSE(ニューヨーク証券取引所)の通常の取引は、米国東部時間の9時30分から16時までです。11月6日は、日本時間の23時30分から、翌7日の6時までになります。

並べたのは、改定の表と同じ4月分〜9月分の発表日6回(2026年5月8日〜10月2日)です。3月分(4月3日)以前の発表日は、並べていません。表は、米ドル建て(円ではなく米ドルで表した値)の価格指数(配当を含まない)の終値です。

発表日(対象月) 前営業日の終値 発表日の終値 前日比
5月8日(金・4月分) 5月7日 7,337.11 7,398.93 +0.84%
6月5日(金・5月分) 6月4日 7,584.31 7,383.74 -2.64%
7月2日(木・6月分) 7月1日 7,483.23 7,483.24 +0.00%
8月7日(金・7月分) 8月6日 7,709.96 7,757.64 +0.62%
9月4日(金・8月分) 9月3日 7,747.71 7,718.60 -0.38%
10月2日(金・9月分) 10月1日 7,666.45 7,722.72 +0.73%

6回の前日比は、-2.64%から+0.84%の幅です。表の変化は、前の営業日の終値から、発表日の終値までの1日分です。8時30分の発表のあとの動きだけではありません。同じ日の他の出来事も入るので、発表の影響だけを取り出すことはできません。

評価額が100万円のS&P500連動ファンドに、10月2日の+0.73%を当てはめます。式は、1,000,000円 × (7,722.72 ÷ 7,666.45 - 1) = 約+7,340円です。評価額に、指数の割合をそのまま掛けた単純計算で、為替の動きと信託報酬(ファンドを持っている間にかかる費用)は入っていません。

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eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の積立は、評価額にいつ出るのか

積立の約定日と基準価額の仕組みは、 11月3日の記事 で調べました。ここでは、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)に限って、その結果を使います。交付目論見書(ファンドの説明書。2026年7月25日版)の購入価額は、「購入申込受付日の翌営業日の基準価額」です。

11月3日の記事で、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の基準価額の対応を調べました。基準価額の日付より前で最後の米国の取引日の終値が入る、という対応です。この対応を、11月5日〜9日の設定日に当てはめます。注文日は、11月3日の記事で確かめたSBI証券の規則を当てはめました。3つの日は、東証もNYSEも通常の日です。表は私の計算で、販売会社(積立を申し込んでいる証券会社など)が示した表ではありません。

設定日 注文日 約定日(注文日の翌営業日) 約定日の基準価額に入る米国の終値の日(米国東部時間)
11月5日(木) 11月5日(木) 11月6日(金) 11月5日(木)の終値。発表の前の日です
11月6日(金) 11月6日(金) 11月9日(月) 11月6日(金)の終値。発表の日の終値です
11月9日(月) 11月9日(月) 11月10日(火) 11月9日(月)の終値

11月6日付の基準価額には、発表の前の日、11月5日の終値までが入ります。発表の日の終値を最初に含む基準価額は、土日をはさんだ11月9日(月)付です。金曜の夜の発表のあとの米国の取引は、月曜付の基準価額に初めて出ます。

この節の対応は、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の1本だけです。オルカンの正式な名前は、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)です。ほかのファンドや販売会社では、購入価額の日や締切時間が違うことがあります。

発表の日に向けて、自分で確かめる3つの手順

この記事で確認できていないこと

  • 10月分の数字と、その後の改定の向きは、調べていません。発表前なので、まだ出ていません
  • 改定の表は、2026年4〜9月分の範囲です。3つの数字がそろったのは、4〜7月分の4か月だけです。ほかの月とほかの年は、調べていません
  • 米国のほかの経済指標の発表時刻が、夏時間の終了で同じようにずれるかは、調べていません
  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の基準価額の日付の対応は、調べていません。eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)以外のファンドの購入価額の日も、調べていません
  • 設定日ごとの約定日の表は、目論見書の購入価額と11月3日の記事の対応を、順に当てはめた私の計算です。実際の約定日は、注文確認画面や約定履歴で確かめてください

まとめ

この記事で言えること この記事で言えないこと
10月分は、2026年11月6日(金)の米国東部時間8時30分、日本時間22時30分に発表される予定です 10月分の数字と、そのあとの改定の向き
夏時間が11月1日に終わったので、9月分(21時30分)より日本時間で1時間遅い時刻です 発表が株価を動かしたかどうか。同じ日の他の出来事と分けられません
雇用者数は2回改定されます。4〜7月分の4か月では、初回と2回目の改定後の差の大きさは13,000人から109,000人でした ほかの月やほかの年の改定の大きさ
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)では、11月6日の米国の取引は、11月9日(月)付の基準価額に初めて入ります(私の計算) あなたの積立の設定をどうするか。販売会社の規則と、あなたの状況で決まります

私は、発表の数字を見る前に、自分の積立の約定日がどう決まるかを知っておくことが先だと考えます。これは一般論で、収入・投資期間・生活費の余裕など個々の状況で変わります。根拠は2つあります。eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の購入価額が「購入申込受付日の翌営業日の基準価額」であること。そして、設定日によって、約定日の基準価額が、発表の前の日の米国の終値までのものか、発表の日の終値を含むものかが変わることです(11月5日の設定日なら前者、11月6日の設定日なら後者)。

評価額が100万円のS&P500連動ファンドに、10月2日の指数の前日比+0.73%をそのまま掛けると、約+7,340円です(為替の動きと信託報酬を入れない単純計算)。式は、1,000,000円 × (7,722.72 ÷ 7,666.45 - 1)です。発表日の指数の1日分の変化の例で、積立の損得ではありません。

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参考資料

免責事項

※記事の数字と日程は、2026年11月4日(水)朝(日本時間)に確認したものです。10月分の発表(2026年11月6日)の内容は反映していません。発表の予定は、BLSが変更することがあります。
※発表の日時は、BLSの予定表と公表文の米国東部時間(ET)です。日本時間は、運営者が時差(夏時間の間13時間、冬時間の間14時間)から計算しました。
※雇用者数は、BLSの公表文の季節調整済みの前月差(人)です。改定の表は、6本の公表文から運営者が整理しました。「2回目の改定後」は、BLSが月次の最終とみなす値で、年次改定は別に入ります。
※割合の式(29,000人 ÷ 159,044,000人 など)は、運営者の計算です。雇用者数を雇用者数の総数(速報値)で割ったもので、評価額や積立額に掛けたものではありません。総数は延べの数で、1人が複数の仕事を持つと仕事ごとに数えます。
※S&P500は、Cboeの日次データの終値(現物の価格指数・米ドル建て・配当を含まない)です。前日比と評価額100万円の金額は、運営者が計算した、かんたんな計算です。為替の動き・配当・信託報酬は入っていません。並べた発表日は6回で、発表の影響を示すものではありません。
※設定日ごとの約定日の表は、運営者の計算です。目論見書の購入価額と、11月3日の記事の対応を当てはめました。販売会社が示した表ではありません。実際の約定日は、販売会社の画面で確認してください。
※過去の実績は将来の運用成果を保証するものではありません。
※本記事は情報提供が目的です。特定の金融商品・販売会社の購入・売却・選択や、設定日・積立額の変更を推奨するものではありません。投資は自己責任でお願いします。
※本記事はPFWiseの運営者が執筆しており、個人的な見解を含みます。書籍リンクはAmazonアソシエイトのアフィリエイトリンクです。Audibleの案内も、同じくAmazonアソシエイトのリンクです。

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