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2026年Q1決算シーズン突入!米国88%サプライズ×日本4/28本決算×NISA積立戦略

米国企業の88%がEPS予想超え、テクノロジー+46%と絶好調。日本の本決算(4/28)も控える中、NISA積立を続けるべきか判断するための完全ガイド。

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※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。

Q1決算シーズンとは何か——投資初心者向け5分間講座

まず「Q1決算シーズン」という言葉の意味から整理しましょう。「Q1」はQuarter 1(第1四半期)の略で、1月〜3月の3ヶ月間を指します。米国では、この期間の業績を4〜5月にかけて各社が発表するのが「Q1決算シーズン」です。

S&P500に含まれる500社が次々と決算を発表するため、この時期は株価が動きやすくなります。あなたが保有するオルカン(全世界株式)やS&P500インデックスは、これら500社の株価の平均的な動きに連動しているため、決算シーズンは積立投資にとっても重要な時期です。

88%のサプライズ率——これは何が凄いのか

2026年Q1時点で、S&P500企業の88%がEPS予想を超えています。平均的なサプライズ率(上振れ幅)は+10.8%、利益の伸び率(前年同期比)は+12.6%成長です。

「88%って多いの少ないの?」と思う方のために比較してみましょう。過去5年間の平均では、1四半期あたり約78%の企業がEPS予想を超えていました。今回の88%はそれを10ポイント上回る、近年まれに見る「強い決算シーズン」と言えます。

数値をかみ砕くと:+12.6%成長 = 100万円が112万6千円になるペース。もし昨年Q1に100万円分のS&P500を保有していたなら、企業の稼ぎが12.6%増加した計算になります。株価は最終的に企業の利益に連動するため、この数字は今後の株価水準を支える根拠になります。

テクノロジーセクターYoY +46%——オルカンへの影響は

今回の決算シーズンで最も注目すべきは、テクノロジーセクターの前年同期比+46%成長です。これはS&P500全体の利益増加分の実に80%をテクノロジー1セクターが担っているという異常とも言える状況です。

具体的には「100万円の利益増加があったとしたら、そのうち80万円はテクノロジー企業の稼ぎの増加によるもの」というイメージです。

オルカン・S&P500保有者への影響

オルカン(全世界株式)に占めるテクノロジーセクターの比率は約25〜30%(2026年4月時点)。S&P500では約31〜33%です。あなたが100万円のオルカンを持っているなら、そのうち約25〜30万円がテクノロジー関連企業に投資されています。

テクノロジーが+46%成長している状況は、インデックス投資家にとって直接的な追い風です。一方で「テクノロジー1セクター依存」というリスクも存在します(後述の「テック株が下がるとどうなる?」セクションで解説)。

金融・通信サービスも好調——分散効果を実感できる決算

テクノロジー以外では、金融セクター(JPモルガン・ゴールドマンサックスなど)と通信サービスセクター(Meta・Alphabetなど)も大きな上振れ要因となっています。

これはオルカン・S&P500の「分散投資」が機能している証拠です。特定の1社の業績に依存せず、広く複数のセクターで利益が伸びているため、インデックス全体を押し上げる力が強くなっています。

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「〇〇が上がるとどうなる?」——3パターンの影響シミュレーション

① テック株が上昇するとどうなる?

テック株(Apple・NVIDIA・Microsoftなど)が上昇すると、S&P500とオルカンの基準価額が上昇します。100万円のS&P500投資信託が保有するテクノロジー比率を33%とすると、テックが+10%上昇した場合、あなたの資産は+3.3万円(+3.3%)増加する計算です。

ただし、テック株に依存した上昇は「もろ刃の剣」でもあります。テック株が崩れると同様に大きな打撃を受けます。これが「セクター分散」を意識する理由です。

② 決算ミス(ネガティブサプライズ)が発生するとどうなる?

決算発表で「予想より悪い」結果が出ると、その企業の株価は急落することがあります。2026年Q1では88%が予想超えですが、裏を返すと12%(約60社)は予想を下回ったということです。

インデックス投資家にとっては、1社の決算ミスの影響は限定的です。S&P500の場合、1社の比率は平均0.2%程度のため、1社が-10%下落しても指数への影響は-0.02%程度にとどまります。これが「分散投資のリスク軽減効果」です。

③ 円安が進むとどうなる?

米国株のインデックス投資信託は、円建てで購入しています。米国株が上昇していても、円高になると円換算での評価額が下がることがあります。逆に円安になると評価額が膨らみます。

現在(2026年4月)は1ドル=148〜150円台で推移。仮に1ドル=155円になった場合、為替効果だけで約+3〜4%の追い風になります。逆に1ドル=140円になれば約-6%の逆風です。

長期投資家にとって為替の短期変動は気にする必要はありませんが、現在の水準を把握しておくことは重要です。PFWiseでは為替レートをリアルタイムで反映した円換算評価額を確認できます。

Goldman Sachs年末目標7,600pt——信じていいのか

Goldman Sachsは2026年末のS&P500目標を7,600ptに設定しています(2026年4月時点で維持)。現在の水準(7,100pt前後)から約+7%の上昇余地を示しています。

「証券会社の予想は外れることもある」とよく言われますが、それでもGoldman Sachsのような大手機関の見通しには意味があります。大手機関は膨大なリサーチと経済モデルを駆使して目標値を算出しており、「プロ集団が現時点で7,600ptを見ている」という事実は、過度な悲観論を排除する根拠になります。

ただし、目標値は状況変化で随時改定されることを忘れないでください。重要なのは「7,600pt」という数字ではなく、「強い決算+利益成長+金融・通信好調が重なれば上昇余地がある」という分析の背景です。

日本4/28本決算——総合商社・INPEXを中心に何が起きるか

米国決算シーズンと並行して、日本でも4月28日(月)が多くの主要企業の本決算(2025年4月〜2026年3月期)発表の集中日となっています。

「本決算」とは、企業が1年間の最終的な業績を発表する決算です。四半期決算(3ヶ月ごと)よりも重要度が高く、来年の業績予想(ガイダンス)も同時に発表されるため、株価への影響が大きくなりやすいです。

4/28注目企業(例)

  • 総合商社群(三菱商事・伊藤忠・丸紅・住友商事・三井物産など):資源・食糧・インフラの広範な収益構造。ウォーレン・バフェットが保有することで海外投資家の注目度も高い
  • INPEX(1605):日本最大の石油・天然ガス開発会社。原油価格との連動性が高く、直近の原油急落が業績にどう影響するか注目
  • その他エネルギー・素材・金融系大手:4/28週は東証の決算ラッシュのピーク期

NISA積立投資家への影響

オルカン(全世界株式)の日本株比率は約5〜6%です。4/28の決算が好調なら日本株部分が上昇し、あなたのオルカン評価額にプラスに働きます。逆に決算失望で日本株が急落した場合でも、その影響は限定的(全体の5〜6%部分のみ)です。

S&P500のみ保有している方は、日本の本決算の直接的な影響はほぼありません。一方で、日本株比率が高い方(個別株・日本株ETF)は、4/28前後の値動きに注意が必要です。

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NISA投資家の現状——87.2%が利益確定という事実

金融庁の調査によると、NISA口座保有者の87.2%が利益を確定した経験を持ち、10%以上の利益を得ている割合が63.4%から73.9%に増加しています(2025→2026年の推移)。

これは「NISA積立が機能している」という強力な証拠です。積立投資を始めた人の約7割が、すでに2桁の利益を得ている状況です。

一方で「高値圏でも続けるべきか?」という疑問は当然です。次のセクションで、積立継続の判断に使えるチェックリストを提供します。

NISA積立継続の判断チェックリスト5項目

「今が高値だから止めようかな」と感じたときに使う、判断基準のチェックリストです。5項目すべてに「YES」なら、積立を継続することが理にかなっています。

① 投資期間は10年以上か

S&P500は過去の実績で、どのタイミングで買っても10年保有すれば負けたケースは極めて少ないです(ITバブル天井の2000年でさえ、2010年には回復)。10年以上先を見ているなら、今の高値は問題になりにくいです。

② 積立金額は生活費に影響しない範囲か

急落時に「生活費が足りない」となると、損失確定売りを迫られます。月収の20%以内、かつ半年分の生活費を現金で持った上での積立が原則です。

③ 現在のポートフォリオにテック集中リスクはないか

S&P500はテクノロジー比率が33%と高いです。テックが大幅下落した場合、S&P500も連動して大きく動きます。「テック一辺倒が気になる」なら、オルカン(分散度が高い)の比率を増やすことを検討しましょう。

④ 為替リスクを理解しているか

米国株インデックスは実質的に「米ドル建て資産」です。急激な円高になると評価額が減る可能性があります。「円安恩恵 vs 円高リスク」を理解した上で積立を続けることが重要です。

⑤ 決算シーズンの一時的な乱高下に動じない覚悟があるか

決算シーズンは個別株の急騰・急落が激しくなります。インデックス全体への影響は分散されていますが、それでも週単位で±2〜3%の値動きは珍しくありません。感情的にならない準備ができているかを確認しましょう。

PFWiseで今すぐ確認すべきこと

Q1決算シーズン×日本4/28本決算のタイミングは、あなたのポートフォリオを総点検する絶好の機会です。PFWiseでは以下の確認ができます:

  • テクノロジーセクター比率:現在のPFにテック集中リスクがないか確認。S&P500のみなら33%程度が正常値です
  • 円換算評価額のリアルタイム更新:現在の為替レートを反映した正確な評価額を確認できます
  • ポートフォリオスコア(9指標):決算シーズン後の分散度・コスト・リスクバランスを9つの指標で数値化。「何点か」を客観確認できます
  • 日本株・米国株の配分確認:4/28本決算を控えた日本株の比率が、自分の目標配分と合っているかチェック
  • 目標配分との乖離:テックが上昇したことで比率がずれていれば、リバランスのタイミングを検討できます

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