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43juniが終了して1年。元ユーザーが「本当に欲しかったもの」を全部入れた無料ツールを作った

43juni終了後、代替ツールを探し続けた末に自作したPFWise。セクター分析・配当予測・9指標PFスコアなど、元ユーザーが本当に欲しかった機能を徹底解説します。

PFスコア ポートフォリオ管理 43juni

43juniの終了と「代替ツール難民」の日々

2023年11月、日本の個人投資家に愛されたポートフォリオ管理ツール「43juni(しさんじゅーに)」がサービスを終了しました。セクター別の円グラフ、月別の配当カレンダー、シンプルで見やすいUI——投資を始めてからずっとお世話になっていたツールがなくなるのは、正直かなり困りました。

終了後、マネーフォワード、ロボフォリオ、Yahoo Finance、Empowerなど、いろいろと試しました。しかし、どれもしっくりこない理由がありました。

  • 重い — マネーフォワードは銀行口座連携前提で、投資だけ見たいのに機能が多すぎる
  • 英語 — Empower(旧Personal Capital)は優秀だが日本株に非対応
  • 投資に特化していない — 家計簿アプリの「おまけ」機能では物足りない
  • API連携でパスワードを預けるのが怖い — セキュリティ面の不安

「本当に欲しかった機能」を全部入れたツールを作った

結局、自分で作ることにしました。エンジニアとして、43juniの元ユーザーとして、「本当に欲しかった機能」を全て盛り込んだポートフォリオ管理ツール、それがPFWiseです。

1. ポートフォリオスコア(9指標)

最初に作ったのが「ポートフォリオスコア」でした。損益額をいくら眺めても、その構成が健全かどうかまでは分かりません。そこで、ポートフォリオの健全性を9つの定量指標で0〜100点に採点する仕組みにしました。

  • 分散度 — HHI指数ベースの銘柄集中度
  • セクター分散 — 業種別の偏り度合い
  • 地域分散 — 日米の配分バランス
  • コスト効率 — 信託報酬・経費率の加重平均
  • 配当効率 — 配当利回りと安定性
  • リスク調整リターン — シャープレシオ近似
  • リバランス乖離 — 目標配分との差
  • 成長性 — 売上・利益成長率
  • 安定性 — ボラティリティ評価

ここまで9つ並べました。ただ正直に言うと、私自身が毎朝見ているのは9つ全部ではありません。最初に確認するのは「分散度(集中度)」と「リスク調整リターン」の2つだけです。残りの7指標は、気になったときに掘り下げる二軍に置いています。

なぜこの2つに絞ったのか。基準は「見た結果、次の売買やリバランスが実際に変わる指標か」の一点です。配当効率や成長性は、眺めていて楽しく数字もよく動きます。けれど振り返ると、それを根拠に売買したことはほとんどありませんでした。逆に、分散度が一定ラインを超えて集中に振れたときと、リスク調整リターンが落ちたときは、必ず買い増し先や配分を見直しています。見ても行動が変わらない指標は、どれだけ精緻でも一軍にしない。9項目を自分で組んでみた末に、私がたどり着いた使い方です。

分散度を筆頭に置くのには、過去のデータという裏付けもあります。2000年のITバブル崩壊では、テクノロジーに集中していたナスダックがピークから約78%下落し、元の高値を取り戻すまで約15年かかりました。2008年のリーマンショックでも、金融セクターに偏っていたポートフォリオほど下落が深く、業種や地域を分散していた人は数年で戻しています。集中は下落を深くし、回復を遅らせる。何度も繰り返されてきたこのパターンこそ、私がほかの8指標より先に分散度を見る理由です。

43juni時代の私は、むしろ逆のことをしていました。円グラフやカレンダーを毎日眺めて「分析した気」になりながら、実際の配分はほとんど動かしていなかったのです。9項目を全部実装してみて、ようやく気づきました。指標は増やすほど迷いが減るのではなく、見る数を絞るほど判断が速くなる。だからスコアは全項目を表示はしますが、これから始める方には、まず分散度と地域分散の2つだけを定点観測することをすすめています。私自身の一軍はリスク調整リターンですが、最初の一歩は偏りが目で見て分かる指標から入るほうが続けやすいからです。指標は、増やすためではなく絞るために使うものだと思っています。

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2. セクター分析

43juniでも人気だったセクター別の円グラフは、11セクター分類で引き継ぎました。保有銘柄がどの業種に集中しているかを一目で確認できます。「テクノロジーに偏りすぎていないか」「ディフェンシブ銘柄の比率は十分か」。暴落が来る前に自分の偏りに気づけるかどうかで、その後の差が大きく開きます。

3. 配当カレンダー

月別の配当予測カレンダーで、年間の配当収入を可視化。どの月に配当が集中しているか、配当の空白月はないかを確認できます。

4. CSVインポート

SBI証券・楽天証券・マネックス証券のCSVをそのままインポートできます。API連携でパスワードを預ける必要はありません。CSVファイルをドラッグ&ドロップするだけで、数秒で保有銘柄が反映されます。

5. AIプロンプト生成

43juniにはなかった新機能。保有銘柄データを元に、ChatGPTやClaudeに投げるための投資分析プロンプトを自動生成します。「このポートフォリオの弱点は?」「リバランスのアドバイスは?」——AIに聞くための質問を自分で考える必要がありません。

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ここまで「指標を絞る」話をしてきました。実際に始めるときも、最初から全項目を追う必要はありません。無料のFreeプランは5銘柄まで対応し、初回7日間は10銘柄まで広がります。まずは分散度と地域分散の2つだけを、自分のポートフォリオで眺めることから始めてみてください。

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