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ホルムズ海峡開放×原油急落でS&P500が7,100突破!NISA積立はどうなる?【2026年4月】

イランがホルムズ海峡開放を宣言し原油が1日11%急落。S&P500が7,100突破・日経先物6万円超えの状況でNISAのオルカン・S&P500積立を続けるべきか初心者向けに解説。

S&P500 NISA 原油 ホルムズ 日経平均 FRB

※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。

何が起きたか——ホルムズ海峡開放で原油が1日11%急落

2026年4月18日、イランが「ホルムズ海峡は商業船舶に対して完全に開放されている」と宣言しました。これを受けて、WTI原油先物(アメリカ産原油の指標)は1日で11.4%下落し、1バレル83.85ドルに。ブレント原油(国際指標)も9%下落して90.38ドルになりました。

原油価格が急落すると、なぜ株式市場は上がるのでしょうか? 直感に反するように見えますが、実は「インフレが落ち着く→企業コストが下がる→景気回復期待」という流れが市場参加者の間で共有されているからです。

結果として、S&P 500は先週比+4.5%上昇し、7,126ポイントで史上最高値圏に。ダウ平均は+3.2%、NASDAQは+6.8%と主要3指数が一斉に上昇しました。

「原油が下がるとどうなる?」——初心者向け5分間講座

原油価格の変動は、あなたが保有するオルカンやS&P500インデックスに間接的に影響します。流れを整理してみましょう。

① 原油安 → 企業コスト低下 → 利益増加

製造業・航空・物流・化学など、エネルギーをたくさん使う企業は、原油が安くなるとコストが下がり利益が増えます。S&P 500には製造業・輸送・化学セクターも多く含まれているため、原油安は指数全体のプラス材料になります。

具体例:航空会社の燃料費はコストの約25〜30%を占めます。原油が20%下がれば、年間コストが数百億円規模で改善する大手航空会社もあります。

② 原油安 → インフレ鈍化 → FRB利下げ期待(ただし今回は慎重)

原油価格はガソリン・電気代・食品(輸送コスト)を通じてインフレ全体に影響します。原油安は物価上昇を抑制する働きがあり、「FRB(アメリカの中央銀行)が利下げしやすくなる」という期待につながります。

ただし、今回のFRBは「原油安だけでは利下げを急がない」というスタンスを維持しています(詳細は後述)。

③ 原油安 → エネルギー株には逆風

原油価格の下落は、石油・ガス会社の売上直撃です。エクソンモービル・シェブロン・INPEX(1605)などのエネルギー関連株は、原油安局面では株価が下落しやすい傾向があります。

オルカン(全世界株式インデックス)にはエネルギーセクターが約5%含まれているため、原油急落時は一時的に足を引っ張る可能性があります。しかし、他のセクター上昇の恩恵の方が大きいため、長期的にはプラス材料と評価されています。

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日経先物が6万円を突破——あなたの日本株ポジションは?

国内では、日経平均先物が夜間取引で6万円を突破しました。現在の日経平均株価は56,308円台ですが、先物が6万円を超えるということは「月曜日の寄り付きも大幅高が期待されている」という市場の織り込みです。

なぜ日経も上がっているのか

  • ①原油急落:日本は原油の99%以上を輸入しています。原油安は日本企業のコスト削減に直結し、企業業績の改善期待につながります
  • ②円高一服:中東情勢の安定化でリスクオフ(円高)が後退。1ドル=148〜150円台で推移しており、輸出企業の業績予想を下支えしています
  • ③投資家心理の改善:イラン停戦合意の進展がグローバルなリスク資産への投資意欲を高めました

オルカンに含まれる日本株への影響

全世界株式インデックス(オルカン)に占める日本株の比率は約5〜6%(2026年4月時点)です。100万円のオルカンを保有していれば、5〜6万円分が日本株に投資されていることになります。

日経が6万円に到達すれば、現在の56,308円から+6.6%の上昇です。仮に100万円のオルカンのうち5万円が日本株なら、日本株分だけで約+3,300円の含み益増加計算になります。もちろん他のセクター・地域の動きも合わさって最終的な損益が決まります。

FRBはなぜ利下げしないのか——原油安でも慎重な理由

「原油が下がってインフレが鈍化するなら、FRBはすぐ利下げするのでは?」と思った方もいるでしょう。実は、現在のFRBはそれほど単純には動きません。

FRBが慎重な3つの理由

  • ①コアインフレがまだ高い:エネルギーを除いた「コアCPI」は依然として目標の2%を上回って推移しています。原油1品目が下がっても、サービス・住居費・食品などの基調的な物価は粘着的です
  • ②雇用市場が堅調:失業率は4%台前半と低水準を維持。景気後退が近くない限り、FRBは「予防的利下げ」に動きにくい状況です
  • ③地政学リスクの不確実性:ホルムズが再封鎖される可能性が残る限り、原油価格の先行きは読めません。FRBは「原油安は一時的かもしれない」と慎重に見ています

CME FedWatch(市場参加者の利下げ予測ツール)によると、2026年12月のFOMCでも金利が現状維持される確率が約57%と最も高い見方となっています。年内の利下げ可能性は残っていますが、「すぐに利下げ」という状況ではありません。

今のNISA積立、どうすれば正解?

「S&P 500が最高値更新」「日経が6万円目前」——こんな状況でNISA積立を続けるべきか迷う方は多いでしょう。結論から言うと、つみたてNISAのインデックス積立を止める理由はありません

今積立を止めると損をする可能性が高い理由

  • ①高値で買うのは「普通」:S&P 500は過去50年間で全取引日の約7%(年17日)が史上最高値でした。最高値で積立を続けた人は、「高すぎる」と止めた人より長期リターンが高いデータが多く残っています
  • ②「最高値は将来の最安値」の歴史:S&P 500が5,000を突破した2024年2月時点でも「高すぎる」という声がありましたが、2年後の今は7,100です。5,000で「高い」と止めた人は+42%を逃しました
  • ③ドルコスト平均法の恩恵:毎月一定額を積み立てると、高いときは少なく・安いときは多く買えます。市場が急落したときに自動的に多く買えるのが積立投資の強みです

確認すべき3つのポイント

  1. 積立金額は生活に無理のない範囲か:株価が下落しても売らずに続けられる金額に設定しましょう。NISAつみたて投資枠の年間上限は120万円(月10万円)ですが、無理のない範囲で設定することが最重要です
  2. 資産配分(アセットアロケーション)は崩れていないか:原油急落でエネルギー株が下落し、テック株が上昇すると、ポートフォリオ内の比率が変わります。定期的な確認・リバランスが重要です
  3. 急激な値動きに動じない準備ができているか:今週は+4.5%でしたが、来週は-5%になる可能性もあります。長期視点を持ち、短期の値動きに感情的に反応しない仕組みを作ることが大切です

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  • セクター分散の可視化:エネルギー・テック・金融など、セクターごとの比率をグラフで確認。原油急落でエネルギーが偏っていないかチェックできます
  • ポートフォリオスコア:分散度・コスト・リスクバランスを9つの指標で数値化。「今のポートフォリオは何点か」を客観的に評価できます
  • 目標配分との乖離チェック:理想のアセットアロケーション(例:株式80%・債券20%)と現在の比率を比較し、リバランスが必要か判断できます

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