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金が最高値$5,598から26%下落——純金積立100万円は26万円減った計算【2026年7月】

金価格が史上最高値5,598ドルから26%下落。純金積立100万円は26万円目減りした計算です。JPモルガンとゴールドマンの予想差やオルカン・S&P500への影響を初心者向けに解説。

ゴールド 純金積立 NISA オルカン S&P500 インフレヘッジ 実質金利 分散投資

金が半年で26%下がった——まず数字を正確に見る

2026年1月、金(ゴールド)価格は1トロイオンス5,598ドルという史上最高値をつけました。 そこからわずか半年で、2026年7月時点では4,140〜4,166ドル付近まで下落しています。 下落率にすると約26%です。

(はじめにお断りしておくと、私はポートフォリオ管理ツールPFWiseの運営者です。記事の後半で自分のサービスにも触れます。)

私は普段オルカンとS&P500の積立を中心にしていて、金はポートフォリオの一部として少額を持っている程度です。 それでもXのタイムラインで「金が26%も下がった」という数字を見たときは、正直ヒヤッとしました。 社内で日々追っている投資家の話題ランキングでも、直近24時間で「金」への言及が60件、 2位の「AI」(31件)を大きく引き離してトップに来ています。 個人投資家の関心が今、明らかにこのテーマに集まっています。

100万円分の純金積立なら、いくら目減りしたのか

「26%下落」と言われても、金額の実感が湧きにくい人のために、具体的な数字に置き換えます。 仮に2026年1月の史上最高値付近で純金積立を100万円分保有していたとすると、 2026年7月時点の評価額は単純計算で約74万円。 つまり約26万円分、評価額が縮んだことになります。

毎月1万円を純金積立に回している人の場合でも、この半年で積み立てた元本に対して、 評価額ベースでは2割強のマイナスが乗っている計算です。 「少しずつ積み立てているから大きな影響はない」と思っていた人ほど、 実際に数字で見ると想像より大きい下落幅に感じるはずです。

なぜ最高値から26%も下がったのか——実質金利という主犯格

金は配当も利息も生まない資産です。だからこそ、金利がどれだけ「割に合う」水準にあるかに、価格が敏感に反応します。 ここで効いてくるのが実質金利という考え方です。

2026年に入り、インフレ率の伸びが落ち着く一方で、名目金利は高止まりの局面が続いたため、 実質金利がプラス方向に動いた期間がありました。 実質金利が上がると、金利のつかない金を持ち続けるコスト(機会損失)が相対的に重くなるため、 利益確定売りが出やすくなります。 1月の史上最高値は、地政学リスクの高まりや中央銀行の買い需要を背景に「行き過ぎ」の側面もあったとの見方があり、 その反動としての調整という指摘も市場では出ています。 2026年5月時点の下落(-16%・4,483ドル)については FRB利上げリスクと金価格の記事 でも整理しているので、今回の続きとしてあわせて読むと下落の経緯がつかみやすくなります。

大手2社の予想が1,100ドルもズレている——予想を追いかけてはいけない理由

ここで見ておきたいのが、大手金融機関の予想の割れ方です。 JPモルガンは年末の金価格を6,000ドルまで戻ると予想している一方、 ゴールドマン・サックス4,900ドルにとどまると見ています。 その差は1,100ドル、現在の価格(4,140〜4,166ドル付近)を基準にすると、 上振れと下振れの予想の幅だけで現在価格の4分の1以上に相当します。

世界屈指のリサーチ体制を持つ2社でさえ、これだけ見立てが分かれます。 個人が「今のうちに買い増そう」「もっと下がるから待とう」とタイミングを計るのが、 いかに分の悪い賭けかが、この数字だけでも伝わると思います。 私自身、以前ドル円の予想を見るたびに為替ヘッジあり/なしのファンドを乗り換えていた時期がありましたが、 予想はプロでも当てにならないと割り切ってからは、乗り換えをやめました。 価格予想はニュースとして眺めるだけにして、自分の行動を変える材料にはしない、というのが今の私の距離の取り方です。

「金が上がる」「金が下がる」とあなたのPFはどうなる?

ここでタケシさん(オルカンやS&P500を新NISAで積み立てている読者の方)に向けて、 具体的に考えてみたいことがあります。 あなたのオルカン・S&P500への影響は?

結論から言うと、オルカンとS&P500は米国株・世界株が中心の資産で、金とはほぼ連動しません。 金が26%下がったからといって、あなたのNISA口座のオルカンやS&P500の評価額が直接崩れるわけではないのです。 むしろ両者は歴史的に相関が低い(ほぼ無関係に動く)関係にあり、 これが「金を分散資産として組み込む意味がある」と言われる理由でもあります。

では、金がゼロ%だった人・すでに数%持っている人、それぞれで何が変わるのかを整理します。

①金を持っていない人

直接の影響はゼロです。オルカン・S&P500の評価額は 金価格と無関係に、米国・世界株の値動きだけで決まります。慌てて何か行動を変える必要はありません。

②ポートフォリオの5〜10%程度を金で持っている人

資産全体で見た金の下落インパクトは限定的です。 例えば「オルカン95万円+金ETF5万円」の合計100万円のポートフォリオなら、 金が26%下落しても評価額の下落は全体のわずか約1.3%分にすぎません (5万円×26%=1.3万円のマイナス、100万円全体では1.3%)。

③金だけに集中して持っていた人

影響はそのまま26%の含み損として直撃します。 これは金に限らずどの資産でも同じで、「1つの資産に集中する」こと自体のリスクが表面化した形です。

逆に金価格が今後反発した場合も同じ理屈です。 仮にJPモルガンの予想どおり年末6,000ドル(現在比+44%程度)まで戻ったとしても、 金5%のポートフォリオなら、押し上げ効果は全体のプラス2%程度にとどまります。 金は「主役」ではなく、あくまで「PF全体のブレを抑える脇役」として機能する資産だと捉えておくのが実態に近いです。

それでも私が金の比率を「増やさない」と決めている理由

正直に書くと、今回の下落を見て「安くなった今のうちに買い増そうか」という考えが一瞬頭をよぎりました。 でも、それは私が普段いちばん警戒している行動そのものです。 「下がったから買う」「予想が強気だから買う」は、結局どちらも価格やニュースにあとから反応しているだけで、 自分の中に一貫した基準があるわけではありません。

私が長期の積立で実際に見ているのは、値動きの予想ではなく「今、自分の資産全体に占める金の比率が何%か」という一点だけです。 比率があらかじめ決めた範囲(私の場合は資産全体の5%前後)に収まっていれば、 価格が26%下がろうが、逆に40%上がろうが、追加の売買はしません。 比率がずれたときだけ、淡々と元の比率に戻すリバランスを行う。これだけです。 予想の当たり外れに賭けるより、比率という自分でコントロールできるものに判断を絞るほうが、 長期では精神的にもずっと楽だと感じています。

今の金価格を見て、初心者が取ってはいけない2つの行動

最後に、今回のニュースを見て取りがちな、しかし避けたほうがいい行動を2つ挙げておきます。

①「26%も下がったなら今が買い時」と一括で買い増す

4,140ドルが底なのか、まだ下がる途中なのかは誰にも分かりません。 JPモルガンとゴールドマン・サックスの予想差(1,100ドル)がその不確実性を物語っています。 「安くなった」という感覚だけで判断を変えないことが大切です。

②「オルカン・S&P500も危ないのでは」と不安になって積立を止める

金の下落は金固有の需給・金利要因によるもので、米国株・世界株インデックスの評価額とは 直接連動しません。関係のないニュースを理由に、積立という長期の仕組みを止めてしまうのが、 最も避けたい行動です。 オルカンとS&P500のどちらを選ぶか迷っている人は、 オルカンとS&P500どちらを選ぶかの記事 もあわせて読むと、両者の違いが整理できます。

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まとめ:予想でなく、比率で金と付き合う

最後に整理します。

  • 金価格は2026年1月の史上最高値5,598ドルから、7月時点で4,140〜4,166ドル付近まで約26%下落した
  • 純金積立100万円分を持っていた場合、単純計算で約26万円分評価額が縮んだ計算になる
  • 背景には実質金利の上昇局面や、1月の急騰に対する反動的な調整があるとの見方がある
  • JPモルガン(年末6,000ドル)とゴールドマン・サックス(年末4,900ドル)の予想差は1,100ドルにおよび、大手同士でも見立てが割れている
  • オルカン・S&P500は金とほぼ連動しない資産で、金が持たない人・比率5〜10%程度の人への直接的な影響は限定的
  • 正しい向き合い方は、予想を追いかけて売買することではなく、自分の資産全体に占める金の比率をあらかじめ決めて管理すること

金価格が26%下がったというニュースは、確かに大きな数字です。 でも、あなたが今すべきことは「予想を信じて動く」ことでも「関係ないのに積立を止める」ことでもありません。 自分の資産の中で金が何%を占めているかを確認し、その比率に沿って淡々と続ける—— それだけで、今回のような値動きのニュースに振り回されずに済みます。

PFWiseのポートフォリオ診断では、保有資産全体に占める金・株式・現金などの構成比を一枚で確認できます。 「自分は今、金にどれくらい賭けているのか」を数字で把握しておくと、 こうしたニュースが流れてきても落ち着いて受け止められます。

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免責事項

※本記事で触れた金価格(史上最高値5,598ドル・2026年7月時点4,140〜4,166ドル付近・下落率約26%)は、 2026年7月時点で報じられている情報にもとづく概説であり、価格は日々変動するため正確な数値を保証するものではありません。 「純金積立100万円で約26万円減った」等の試算は下落率をそのまま単純計算したものであり、 実際の積立商品では買付タイミングの分散(ドルコスト平均法)や手数料により、実際の損益は本文の試算と異なります。
※金価格の見通しに関する情報は、JPモルガン(JPMorgan Global Research)およびゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)の リサーチとして報じられている内容にもとづく概説であり、将来の価格を保証するものではありません。 予想は当該機関の見解であり、PFWiseが検証・保証するものではありません。
※本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。 投資は自己責任でお願いします。
※本記事はPFWiseの運営者が執筆しており、個人的な見解を含みます。 書籍リンクはAmazonアソシエイトのアフィリエイトリンクです。