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円安161円台・約39年ぶり安値圏。2回目の為替介入が来たらNISAのオルカン・S&P500はどう動く?前回11.7兆円介入の実データで解説【2026年6月・初心者向け】

2026年6月、ドル円が一時161円台後半まで進み、2回目の為替介入への警戒が高まっています。前回GWの約11.7兆円介入をもとに、円高でオルカン100万円の評価額がいくら動くか、なぜ評価額は減っても口数は減らないのかを、初心者向けに具体的な数字で解説します。

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また161円台。「2回目の為替介入」が現実味を帯びてきた

2026年6月、外国為替市場でドル円が一時1ドル=161円80銭台まで円安・ドル高が進みました。161円台後半をつけたのは2024年7月以来、およそ2年ぶりです。さらに、160円台という円安水準そのものは、1980年代後半以来およそ39年ぶりの歴史的なレンジにあたると報道されています。

きっかけは、アメリカの利下げが遠のいたことです。年初は「2026年にFRB(米国の中央銀行)が2〜3回利下げする」という見方が優勢でしたが、中東情勢の緊迫などを受けて「当面は金利を据え置く」という観測に傾きました。日本との金利差(日米金利差)が開いたままなので、利息の多いドルにお金が集まり、円が売られています。

この水準で市場が身構えているのが、政府・日銀による2回目の為替介入です。2026年GW(4月末〜5月)に円買い介入が一度入っており、市場では「160円台後半が当局の警戒ライン」「162〜163円に近づくと再介入の可能性」と意識されています。SNSでも「介入はいくらで来るのか」「介入が入ったら積立はどうすべきか」という声が一気に増えました。

前回の介入で何が起きたか:2026年GW、過去最大級11.7兆円

「介入が来たらどうなる」を考えるとき、いちばんの教材は直近の実例です。2026年GWの円買い介入では、報道ベースで月間としては過去最大級の約11兆7,000億円が投じられました。

相場の動きも急でした。当時ドル円は160円台後半で推移していましたが、介入が入った局面では数時間のうちに155円台まで、およそ5円もの円高に振れました。為替の世界で1日5円の変動は「ジェットコースター」と表現される大きさです。

ここで押さえておきたいのは、介入の効果は長続きしないことが多いという点です。前回も、円高に振れたあと数週間で再び円安方向へ戻し、6月にはまた161円台をつけました。介入には「円安のスピードを一時的に緩める」効果はあります。ただ、日米金利差という根っこの原因が変わらない限り、トレンドそのものを反転させる力は限られます。だから今、また同じ局面に戻ってきたわけです。

もし2回目の介入が来たら、あなたのオルカン・S&P500はどう動く?

ここが初心者にとって本題でしょう。結論から言うと、影響の出方は「何を持っているか」で正反対になります。

オルカン(全世界株式)やS&P500の投資信託は、中身がドルなどの外貨建て資産です。だから円高に振れると、株価そのものが動かなくても、円に換算した評価額は下がって見えます。具体的に計算してみましょう。

仮にオルカンを100万円分持っていて、介入でドル円が161円から155円へ戻ったとします(前回と同じくらいの円高)。中身の株価が横ばいでも、円換算の評価額はおよそ3.7%、金額にして約3.7万円目減りして「約96万円」に見えます。逆に言えば、今161円という円安が、あなたの評価額を一時的に3.7万円ほど「かさ上げ」していた、ということでもあります。

日本株だけを持っている場合は、この円換算のかさ上げ・目減りはありません。ただし円高は輸出企業の業績期待を冷やすため、日経平均が下押しされる形で間接的に影響します。前回の介入時も、急な円高で輸出関連株が売られ、日経平均が一時的に下げる場面がありました。円安がなぜ株高につながるのかは、円安160円台と日経平均の関係を解説した記事もあわせてご覧ください。

ここで初心者が混同しがちなのが「評価額が減る」と「資産が減る」の違いです。介入で円高に振れて評価額が96万円に見えても、あなたが持っている口数は1口も減っていません。減ったのは「今この瞬間に円で売ったらいくらか」という換算額だけです。為替がまた円安に戻れば、同じ口数のまま評価額は戻ります。売らない限り、損は確定しません。

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むしろ介入は「脅威」ではなく「バーゲン」。逆張りで考える理由

ニュースはたいてい「介入で円高→評価額が減る→投資家に逆風」という流れで語ります。でも、これから何十年も積み立てを続ける初心者にとっては、見方が逆になります。

毎月一定額を積み立てる人にとって、円高は「同じ金額で口数をより多く買えるチャンス」です。先ほどの例で言えば、ドル円が161円から155円に下がると、オルカンの基準価額も同じくらい下がります。たとえば基準価額が2万円から約3.7%下がって1万9,260円になると、毎月3万円の積立で買える口数は約1万5,000口から約1万5,580口へ、580口ほど多く仕込める計算です。評価額が約3.7万円減って見えた裏側で、口数はむしろ増えています。スーパーで同じ商品が4%安くなったら買い物上手な人が喜ぶのと、同じことです。

これは「ドルコスト平均法」の本領が発揮される瞬間でもあります。価格が高いときは少なく、安いときは多く買うことで、平均の取得単価を平らにならします。介入による一時的な円高は、まさに「安いときに多く買う」側の出来事です。

正直に言うと、私自身は前回のGW介入のとき、これを頭で分かっていてもうまく実践できませんでした。5時間で5円動く為替に張り付き、含み益(まだ売らずに持っている、評価上のもうけ)が数万円単位で見る間に減っていくのが怖くなって、その月の積立を一度スキップしてしまったのです。あとで振り返れば、円高に振れたその月こそ、いつもより口数を多く仕込める「バーゲン回」でした。為替の予想に気を取られて、自分でチャンスを1回捨てたわけです。これが私の小さな、しかし忘れられない失敗でした。

介入局面で、初心者がやってはいけない3つのこと

為替が大きく動く局面ほど、淡々と続けることが効いてきます。逆に、次の3つは「やりがちだけど損につながりやすい」行動です。

① 評価額が減ったのを見て、慌てて売る。これは口数を手放す行為です。為替の一時的な動きで売ってしまうと、円安に戻ったときの回復を取り逃します。前回の介入後も、相場は数週間で円安方向へ戻りました。

② 「介入が来る/来ない」を予想して売買のタイミングを計る。介入の有無もタイミングも、当局しか知りません。プロでも当てられない予想に、自分の積立を賭ける必要はありません。

③ 円高の今がチャンスだと、生活費まで一括投資する。「バーゲン」と書きましたが、それは無理のない範囲での積立を前提にした話です。生活防衛資金(生活費の半年〜1年分)まで投じてしまうと、暴落時に底値で売る羽目になりかねません。あくまで余裕資金の範囲で続けることが大前提です。

では、やるべきことは何か。「いつも通り積み立てて、自分の口数の積み上がりを確認する」。これだけです。為替を当てにいくのではなく、為替に振り回されない仕組み(自動積立)を信じて続ける。介入というニュースは、行動を変える理由ではなく、続ける覚悟を確かめる機会にすぎません。

まとめ:為替は「読むもの」ではなく「振り回されないもの」

ドル円161円台、約39年ぶりの安値圏、2回目の為替介入への警戒。見出しは緊迫していますが、毎月コツコツ積み立てる初心者がやることは、介入があってもなくても変わりません。

介入で円高に振れれば、評価額は一時的に目減りして見えます。でも口数は1口も減らず、むしろ次の積立では多めに仕込めます。私は前回、為替に張り付いて1回分のバーゲンを逃しました。同じ後悔をしないために、私が今決めているのはひとつだけです。介入のニュースが流れても積立設定には触らず、減った評価額ではなく増えた口数を見る。為替は読みにいくものではなく、振り回されないように仕組みで受け流すもの。そう考えると、161円という数字も、ずいぶん静かに眺められるようになりました。

※本記事の市場データ(ドル円相場の水準・約39年ぶり安値圏という表現・2026年GWの為替介入規模および値動き・FRB/日銀の金融政策)は、2026年6月時点の各種報道および財務省「外国為替平衡操作の実施状況」等の公表情報を参考に、初心者向けに要約したものです。為替介入の規模・値動きや評価額の試算は概算であり、実際の数値とは異なる場合があります。投資判断は最新の一次情報をご自身でご確認ください。本記事は投資情報の提供を目的としたもので、特定の金融商品の購入を勧誘するものではなく、過去の市場の動きや実績は将来の成果を保証しません。なお本記事は、ポートフォリオ管理ツール PFWise の運営者が執筆しており、文末に同サービスの案内を含みます。

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